研究概要
- AIエージェント、自動交渉、合意形成、高齢者ケア、そして責任あるAI(Responsible AI)の分野に焦点を当てています。自動交渉における説明可能なAIエージェントの開発では、AIの意思決定プロセスを透明化し、大規模言語モデル(LLM)を活用して自然言語で説明を生成するシステムを構築しています。ここでは、LLMを活用し「デザイン効用)」を取り入れた交渉の設計が重要な役割を果たしてすことを研究対象にしている。
高齢者ケアのためのAIの開発では、一人暮らしの高齢者の健康をモニタリングし、心身の健康維持と社会的孤立の防止を目指しています。社会実験を通じてその有用性を検証し、地域社会への実装を進めています。
さらに、責任あるAI(Responsible AI)の研究を通じて、公正性、信頼性、安全性、プライバシー、透明性といった要素をAIシステムに組み込み、AI技術の社会実装に伴うリスクを最小化する取り組みを行っています。
上記の研究活動は、国際共同研究(カナダ国立研究機構やCarleton大学との連携)を通じてグローバルに展開され、学術的知見の交換や新技術の共同開発が進められています。また、ACIS Internationalの理事として国際学会やワークショップを主催し、次世代の若手研究者の育成や国際的な連携を支援しています。
我々の研究では、AI技術を単なる技術的進歩に留めることなく、社会的課題の解決や持続可能な未来の構築に向けた総合的なアプローチを取っています